船釣り
どの船宿を選ぶ?
船釣りは、経験したことがない人にとって、第一歩を踏み出しづらい釣りです。
怖そうな船長に、みんなツーカーの常連ばかり、というイメージを持つ人もいるのではないでしょうか。
そのような集団に、誰が好き好んで高い金を払ってまで近寄っていきたいんだ、と考えてもおかしくないと思います。
ただ実際行ってみると、女性客や、子供連れのファミリー客、初心者がとても多いことも事実です。
最近は船宿の評判はネットで忌憚なく書かれていますので、そこを参考にして選ぶのが安心だと思います。
もちろん、どの魚を釣りたいか、も船宿を選ぶ基準となります。
船釣りまでの流れ
船宿によって、事前予約が必要なところとそうでないところがあります。
大抵サイトがありますので、事前予約が必要かどうか確認し、必要であれば予約をいれてください。
集合は大抵朝早いので、前日は早めに寝てしっかり体を休めましょう。
釣り当日、指定された集合時間までに船宿に行き、先ず受付に向かいます。
受付では、お金を払い、乗船名簿に、名前、住所、連絡先電話番号を記入します。(乗船名簿への記入は法律で義務付けられています。)
貸し竿や仕掛けを購入したい場合は、受付でお金を払う前にその旨を伝えてください。
受付が終わったら、ライフジャケットや貸し竿を受け取って乗船しますが、釣り座(釣る席)は基本早い者勝ちです。
釣り方など、もしわからないことがあれば、船長や従業員の方になんでも聞いてみてください。
ネットで評判が悪くないところであれば親切に教えてくれるはずです。
船が釣りポイントに着いたら、船長さんから釣り開始のアナウンスがあるので、釣りを始めます。その時、水深とどの棚を狙うかも教えてくれます。
釣り場を移動するときは、仕掛けを上げるようアナウンスがあるので、素早く仕掛けを海から上げてください。
船上では、船長のアナウンスに従ってください。
釣りが終わり、船宿に着いたら、ライフジャケットや貸し竿を返却し、帰宅の途につきます。
船宿によっては、あったかいみそ汁をサービスしてくれるところもあります。
トイレ
船釣りで心配になるのがトイレです。
ただ多くの船宿では、女性も使える個室トイレが船上にあるので、心配無用です。
でも、出航までに済ませておくのが無難です。
私の経験上、個室のトイレは船の最後方にあることが多いです。
心配であれば、サイトで事前に調べるか、予約時などに電話で確認してみてください。
これは用意したい
酔い止め
船釣り初心であれば、酔い止めは用意したほうが無難です。
船酔いで全く釣りにならなかったという人を何度か見かけたことがありまが、高いお金を払って長時間苦しむ経験はしたくないですよね。
日焼け止め
海上は予想以上に日差しが強いです。
また、海面からの照り返しがあるため、夏以外でも日焼け対策は十分に行ってください。
甘く見ると大変なことになります。
水
脱水症状にならないよう、飲み水をもっていってください。
その他
魚を掴むタオル、ハサミ、波がかかってもいい服装、濡れても大丈夫な靴(長靴が理想)、お金(仕掛けがなくなったら船上で購入できます)。
初心者にありがちな注意点
魚が釣れたら
魚が釣れたら、仕掛けが竿先にきてもう糸が巻けない状態になるまで巻き続ける人がいますが、竿を痛めますし、取り込みづらくなるのでNGです。
仕掛けが海面にきたらそこで巻くのをやめて魚をゆっくり取り込んでください。
根がかりしたら
海底の岩などに引っかかって根がかりしたら、竿を強くしならせて引っ張る人がいますが、竿を不用意に痛め、最悪竿先が折れてしまうのでNGです。
自信がなければ船長さんに言って、取ってもらいましょう。
用語
船に乗ると、普段聞きなれない言葉が飛び交います。
ここでは基本的な用語を紹介します。
ミヨシ
船の前方。
トモ
船の後方。
胴(ドウ)
船の中央付近。
フケをとる
糸のたるみをとる。
シャクリ
竿先をシュッと上げて、仕掛けを躍らせる動作。
こづく
おもりを海底でトントン叩く動作。
底立ち
おもりを海底につけ、糸をぴんと張りつづける動作。
聞く
魚の様子を探るため、そーっと仕掛けをあげる動作。
オデコ、ボウズ
1匹も釣れていなこと。