東京湾 Info
東京湾の釣り
東京湾は、波のない水路でのちょい釣り、海釣り公園での釣り、船に乗っての本格的な釣りと、初心者からベテランまで楽しめる、おそらく日本有数の釣りが盛んなエリアです。
そして、首都圏ということもあり、電車やバスといった公共交通網が充実しており、車のない人も本格的な釣りを始めることができます。
また、釣り道具を持っていない人も、海釣り公園や船宿で、仕掛けや餌など釣りに必要なものは買え、貸し竿のサービスもあります。
*東京湾の特徴
東京湾の水深は比較的浅く、観音崎と房総半島の富津岬を結んだ線より内側の内湾(狭義の東京湾)の平均水深は約17mです。
また、湾口が狭いため、多摩川、江戸川といった川から運ばれた栄養によってプランクトンが湾内に閉じて発生しやすく、日本有数の魚が豊富な海域になっています。もっとも、同じ理由で、赤潮も発生しやすい海域です。
ただ、水深は場所によって大きく違い、湾奥や千葉側は数メートル~十数メートルの海域が広く続いていますが、横須賀から横浜・川崎あたりは深いところで40mくらいになり、そのため船が行き来する航路として栄えてきた歴史があります。
そして、観音崎の南側からは急に深くなり、久里浜沖まで南下すると、深海魚が生息する東京湾海底谷があります。
そのため、東京湾は、浅瀬から深海までの魚種釣りが楽しめるとてもユニークな釣り場と言えます。
それでは、東京湾のエリアごとの特色を見ていきます。
■湾奥
湾奥の主な釣りものは、マハゼやシーバス。水深数メートルの浅瀬が続きます。
都心のど真ん中の隅田川でも、シーバスを専門に狙っている釣り人を見かけます。
冬場になると、マコガレイが湾奥まで北上。
特に、行徳沖でのマコガレイ釣りが有名です。
若洲の海釣り公園は、湾奥の中で一番有名な海釣りスポット。
(代表的な釣りもの)
東京港内(東京ゲートブリッジより北側):
マハゼ、
シーバス
行徳沖:
マコガレイ
■千葉側
水深数メートルから十数メートルの比較的浅いエリアで、シロギス、マゴチ、カワハギ、イカといった釣りが楽しめます。
盤州沖・中ノ瀬のシロギス釣りは、小学生の子供でも楽しめる、船釣り初心者向けの釣りです。
(代表的な釣りもの)
盤州沖:
シロギス
中ノ瀬:
シロギス
大貫沖:
マゴチ
竹岡沖:
カワハギ
木更津沖:
シロギス、スミイカ
■横須賀~横浜・川崎
このエリアは、水深が深いところで40メートルあり、比較的多くの種類の魚が釣れます。
本牧沖や走水沖では、アジ、サバ、カサゴといった魚がよく釣れ、マダイも狙えます。
観音崎は、東京湾の中で、タチウオ釣りで一番有名なスポット。
本牧にある本牧海釣り施設は、東京湾内で一番人気のある海釣り公園。
(代表的な釣りもの)
羽田沖:
マゴチ、
マアジ
本牧沖:
マアジ、
カサゴ
走水沖:
マアジ
観音崎:
タチウオ
■湾口
湾口には、水深500m以上に達する東京湾海底谷があり、また外海の太平洋と接することから東京湾の中では大物の種類が多いエリア。
季節によってはシイラも回遊してきます。
(代表的な釣りもの)
久里浜沖:
マダイ
剣崎沖:
イサキ、ワラサ
保田沖:
アマダイ、オニカサゴ、アカムツ