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マゴチ釣りというと、上級者向けの釣りというイメージがありますが、本当にそうなのか、マゴチ釣り初心者の私が体験してきました。
釣りは、東京木場の吉野屋さん。前日に電話で予約しました。(貸し竿も一緒にお願いしました。)
「初心者でも大丈夫ですか?」と聞いてみたところ、簡単な釣りではないが大丈夫とのこと。ここは超初心者でも優しく教えてくれます。
■釣りまでの準備
ネットでマゴチ釣りを調べると、youtubeやブログなどで親切な解説がありました。
明日は、サイマキというクルマエビの子供をつかった釣りなので、ネットで調べたマゴチ釣りの仕掛けを買いに上州屋に。
マゴチ釣りの仕掛け(針とおもり)
結局、吉野屋さんの受付付近で、針もおもりも売っていましたが・・・。
当日、ネット情報を参考に、釣りに持っていったものはこんな感じです。
①クーラー
今回はソフトタイプのクーラーを持って行ったので、行きは折りたたんでリュックに入れていきました。
②上州屋で買った針とおもり
針は3袋(1袋2針)、おもりは1袋(2個)
③ハサミ
釣り糸を切るだけなので、安物のハサミを準備。
④ペンチ
マゴチの口は固いので、針を抜くときに使います。確かに、マゴチを釣ってみて必須と思いました。
⑤折りたたみの小さなナイフ
釣ったマゴチを美味しくいただけるよう、マゴチを締める用に準備。
⑤タオル2枚
釣ったマゴチを取り込む時に掴む用と、汗を拭く用の2枚。
⑥船上での食事
セブンイレブンで、塩むすび1個とペットボトルのお茶を購入。
ということで、↓こんな感じで、リュックに余裕でおさまりました。
(参考)マゴチの泳がせ釣りはこんな釣りです。
⇒マゴチ泳がせ釣りの仕掛け・釣り方
■釣り宿到着
予約の電話で、7時出航のため、6時半まで来てくださいと言われていたので、遅れないよう少し早めに家を出て、6時過ぎには到着。それでも結構人がいました。
船釣りというと男の世界というイメージでしたが、女性も意外に多かったです。山ガールのように、釣りガールブームもきているのでしょうか?
受付で、貸し竿を含めた料金を払い、貸しライフジャケット(無料)を来てマゴチ船へ。
その前に、お店の人に貸竿について聞くと、これを使ってくださいと貸竿を選んで渡してくれました。
そしてクーラーに氷を入れてもらい、いよいよ乗船ですが、既に6~7人の釣り人が乗っていました。船の先頭、後方は人気があるのか埋まっていたので、船の中くらいの位置にポジショニング。
■出航
この日は大貫沖に向けて、出航しました。今年はなぜかマゴチが例年に無い程よく釣れているそうです。
木場から出航するので、都心の真ん中を船で進んでいきます。これはこれで、ファミリー向けやデートなんかの観光でニーズがありそうです。
途中、船長さんが築地市場によって、餌の生きたサイマキを船にのせます。
それから、高速で目的地まで一直線に行きます。現場に着くまで50分ほどかかるので、船内の待合室へ。
高速走行中は、海水をかぶるので波のない日でも船上にいるのはお勧めできません。
ちなみにトイレですが、船の真ん中くらいに男性用、後方に男女兼用の個室の小さな洋式トイレがあります。これで女性も安心して楽しめますね。
■釣り場に到着
船長さんからバケツを配られ、席下の海水がでるホースのところに設置。水がたまったところで、5匹の生きたサイマキをバケツに入れてもらいました。
まず仕掛けですが、おもりに針糸をつけるという至ってシンプルなものだったので悩む必要はありませんでした。
次に餌のサイマキをつけるのですが、ここはコツが要ります。私の場合、前日にネットで調べていた通りにやったところスムーズにできましたが、中には船長さんに聞いている人もいました。
優しく教えてくれるので、ぜひ聞いてみてください。
簡単に言うと、
①まずエビの角を1/3程度残して、ポキっと折ってとります。
②エビを裏返し、エビの口から針を入れて、頭後方のほうからちょっと針を出すくらいに刺します。針の返し(針のカギのようなところ)は出しません。
③この段階でエビが生きていたら成功です。近くに黒い脳があるので、そこを刺すと絶命するそうです。
マゴチは死んだ餌は”絶対”に食べないそうです。
■釣り開始
船長さんから、船の底から1mと言われたので、おもりが海底に着いてから、1m程糸を巻きます。
第1投目、いきなり、コツッ、コツッという感触がありました。前日のネット調査によると、"7秒待って一気にガツンと全力で引き上げる"、とあったので、7秒数えて全力で引き上げました!
マゴチがかかると、引き上げた時に強烈な引きがあるそうですが、軽ーい引き。
初回は残念ながら、あわせ失敗でした。。
糸を巻くと、頭だけのエビが・・。
マゴチは最初にエビの胴体を食べ、そのあと頭を食べるそうなので、その時に一気に竿を引き上げ、マゴチの堅い口に針を差し込みます。
ただ待ちすぎると、餌だけ食べてマゴチはいなくなってしまいます。
待っているだけではマゴチは釣れません。ここがマゴチ釣りの奥の深さになります。
それから、何度かコツッ、コツッという感触があり、一気に引き上げましたが、マゴチに全敗。。
おかげて、この日は追加のサイマキを10匹購入。(船長さんから、1匹100円で買えます。)
このままボウズでは(汗)、とのわるーい予感が頭の中をよぎった正午直前、やっと強烈な引きが!!
船長さんがタモをもって駆けつけ、しっかり取り込んでくれて、無事1匹目ゲットできました。
ゲットしたマゴチは海水の入ったバケツの中に。
その後も、合わせ失敗を繰り返しましたが、終了30分前にもう一匹追加できました。
隣の方は4~5匹釣られていましたので、合わせのタイミングについて聞いたところ、”正直わからないから勘です(笑)”とのことでした。
それにしても、二匹釣れてホッとしました。。
14時45分に、船長さんから終了の合図。
後片付けした後、バケツからコチを取り出し、ナイフで締めて、氷の入ったクーラーに。
木場まではまた高速走行なので、待合室でゆっくり休憩。
途中、東京ゲートブリッジの下を通り、ようやく船宿に到着。ちなみに、東京ゲートブリッジの内側を「東京港」と呼ぶそうです。
船を下り、ライフジャケットと貸竿を返却し、クーラーに氷を入れてもらい、本日のマゴチ釣りは終了です。
家に帰ってから、マゴチをさばきましたが、固い背びれ、腹びれを切り取るハサミは必須です。
あと、三枚におろした後の骨抜きに大苦戦。小さな毛抜きを用意していたのですが、固くて全然抜けません。
結局ペンチで抜くことに。
ただ、大苦戦が報われたと思えるくらい、マゴチのフライ、味噌汁は美味しかったです。夏フグと呼ばれるのも納得です。
結論としては、マゴチ釣りは奥の深い釣ですが、初心者でも十分楽しめます。
ただ、向こうから勝手にかかってくれるアジ・カサゴのような釣りよりは、ボウズ確率はちょっと高いかもしれません。
実際、当日釣れなかった方もいたようです。
もっとも、誰もが最初は初心者なので、積極的にチャレンジしてみてもいいのではと思います。
奥が深い分、今後長く楽しめる釣と言えます。実際、とても楽しかったです。
マゴチの釣り方はこちら